タイではフルーツの季節である。
4月から5月にかけての時期は果物の収穫時期。
マンゴー、ランブータン、ドリアンがあちこちで大量にそして安値で売られている。
先日、大量にフルーツを購入したというタイ人におすそわけしてもらった。
ランブータンとマンゴーだ。
ランブータンはタイ語で「ンゴ」という実に厄介な発音を要求される。
食べ方は簡単で、外の皮をはいで、中身を食べるだけ。中央には種がある。
味はライチみたいなもんで、冷蔵庫でしっかり冷やしてから食べると甘みがましてすごくうまい。
問題はマンゴーである。タイ語で「マムアン」。発音はそれほど難しくない。
でも、どうやって切るんだ、これ?
しかも青いし、でかいし、3つもあるし。
グリーンマンゴーの切り方
マンゴーは好きで、自分でも購入することは多い。
買うのはいつも黄色い完熟マンゴーだ。
今の時期なら熟したマンゴーが1キロ30バーツほどで売っている。
状態がいいものでも1キロ50バーツほど。
宮崎産の完熟マンゴーに比べれば、目の玉が飛び出るほどの激安ぶりである。
八百屋で購入すると、その場で皮を向いて食べやすいようにカットしてもらえる。手数料なし。
スーパーでもカットした状態のものが売られている。
いつも買うのは、カット済みのもの。
自分でさばいたことはない。
今回もらったのは、巨大なグリーンマンゴーだ。
黄色いマンゴーとは大きさが全然違う。品種が違うのは明白だが、詳しいことはわからない。
叩いてみると、けっこう固い。
切り方がわからん。
調べてもよくわからん。
とりあえずナイフで皮をめくろうとするが、固くて無理。
結局、ピーラーで皮をはいだ。じゃがいもかよ。
次に切り分ける。
真ん中に大きな種があるのはわかっている。
それを避けるようにして何とかカット。
出来は悪い。
2個目はちょっと学習して、そこそこうまくいった。
種の部分をうまく避けつつ、斜めにナイフを入れていけばいいいみたい。
魚の三枚おろしの要領でやればうまくいくかも。
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グリーンマンゴーの味
さて、グリーンマンゴーのお味は?
タイ人は酸っぱいマンゴーが好きだ。
バービアなんかでも、酸っぱいマンゴーに唐辛子やら砂糖やら塩やらをつけて、ぽりぽりと食べている。
あれは、本当に酸っぱい。反射的に首から顔にかけての筋肉が口の中へと吸い込まれるじゃないかっていうほどに酸っぱい。
個人的に酸っぱいのが苦手なので、あんまり食べることはない。砂糖をつけるとようやく食べられる程度。
このグリーンマンゴーも皮の色からすると、かなり酸っぱいと予期していた。
が、食べてみると、あら不思議、全然酸っぱくない。
いや、完熟マンゴーに比べると、酸味は確かにある。
でも酸っぱいというほどじゃない。
また、甘さもある。でも、熟れきった甘さではない。ほどよい甘さである。
これは、うまいかも。
完熟マンゴーは、甘い。甘くてうまい。でも、甘すぎて、一度にたくさんは食べられない。すぐに満足感がやってきて、3,4切れ食べるともういいかと冷蔵庫に戻してしまう。痛みの足も早いため、完食出来ずに捨ててしまうこともある。
が、このグリーンマンゴーは、やみつきになる味だ。
手が止まらない。
飽きがまったく来ない。
わずかな酸味とほどよい甘みのバランスが絶妙だ。
また、完熟マンゴーのとろとろな食感とは違って、適度な歯ごたえが残っているのもいい。
これは癖になる。
さすがに巨大なので1個丸ごとは一度に完食できないが、冷蔵庫に入れておけば、数日は味も状態も変わらずに保存できる。
次回は自分でも八百屋で青いマムアンを買ってみよう。
でも面倒くさいから、たぶんカットしてもらうけど。
ちなみにもらったマムアン3個のうち、1個はしばらく常温で放置して熟れるのを待っていたが、熟れすぎたのか中から汁が出てきてしまった。ちょっと臭かった。
てっきり熟れると黄色く変色すると思っていたのだが、そういうわけでもないみたい。
マムアンの奥は深い。
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