沈没生活4日目
目が覚めるとFちゃんは、どこかへ出かけていた。
LINEでメッセージが入る。
近くにある知り合いのバービアで遊んでいるそうな。
ほんとは目覚めの一発がやりたかったのだが。
しかたない。迎えに行く。
こんな朝っぱらからバービアはすでにオープンしていた。
しかもすでにファランがビールをあおっている。
うーん、同じような沈没組だけど、こいつらには勝てん。
わたしは、大人しくホットコーヒー。30バーツ。
とにかくひらすらスマフォ欲しがるFちゃん。
ああ、もう好きにして。
勢いに押されて、そのままセントラル・フェスティバルの地下にあるAISへ。
が、時間が早くてセントラル自体がまだ開店していない。
ビーチロード・ソイ9のローカル食堂
先に食事をすませよう。
セントラルのすぐ近くの食堂で食事。
ソイ9の警察署の横にある、ローカル食堂街である。
ソイ10近辺のホテルを取っているなら、ここが一番近いローカル食堂街。
ソムタムから麺料理まで各種揃っている。
セントラルの綺麗なレストランではなくて、ローカルな雰囲気を味わってみたい人はぜひどうぞ。
ハエがたかってきたりと、お世辞にも清潔とはいえないけど、別に問題なし。
ソムタムプーパラ、イサーンのスープ(ゲーンペット)、カイトム(ゆで卵)、カオパオ(白ご飯)を注文。
しめて110バーツ。うーん、安い。
ソムタムがプー(蟹)入りなのが、少々心配。ちょっとつまむ程度にしておいた。
食堂の衛生面以前に、蟹の食あたりが怖い。
ゆで卵は半熟で、これまた少々怖い。
ま、結果的にお腹はまったく大丈夫だったけど。
訪タイ歴が長くなるにつれ、胃腸もタイ仕様になってきたのかもしれぬ。
ローカルな屋台メシについては、この本がとても役立つ。
スマートフォン攻防戦
セントラルが開店したので、さっそくAISへ。
浮き浮き顔のFちゃんである。
展示品を手にとって吟味している。
2390バーツのスマフォをほしがる彼女。
いいじゃないか、1690バーツのほうで。
どうせ、すべての機能を使いこなせるとは到底思えないし。
が、2390バーツの機種じゃないと嫌だと言い張るFちゃん。
呻吟するわたし。
2390バーツはちょっとなあ。
わたしが渋っていると、Fちゃんが呆れ始める。
買ってくれないなら、今日帰ると言う。
お母さんの調子が悪いから、帰って世話をしないといけない。
だから早く帰りたいと。
でも、2390バーツのスマフォを買ってくれるなら、明日の朝に帰るねと言う。
オッケー。じゃあ、買ってあげるから、ブンブン3回ね。
それくらいしないと、投資が無駄になる。
しかし、Fちゃんの返事はノー。
マイサバイだからとできないとの返事。
おい。
まだ一回しかしてないぞ。
これで交通費1000バーツとスマフォ代2390バーツを合わせると3390バーツの出費となる。
いや、これはダメだろ。
我ながらまったくセコイ話だが、貧乏長期滞在者の身、コストパフォーマンスがとにかく重要なのだ。
うーん、と考え込んだ結果、やはり無理という結論に達する。
スマフォ、買ってあげませーん。
心を鬼にせねば、節約など不可能。
買ってもらえないとわかると、すぐに帰郷するという彼女。
現金なものである。
まあ、お互い様か。
お駄賃として1000バーツを追加。
これで2000バーツの出費。
バービアでロングで連れ出しのと同じくらいか。
これなら許容範囲。
あっさりと彼女はイサーンへ帰っていった。
なんだかなあ。
少々胃が痛い。
わざわざイサーンから出てきてもらったのに、ちょっと悪いことをしたような気がする。でも、すっかり振り回されたような気もする。
まあ、たぶん、1ヶ月もすれば、何事もなかったかのように連絡してくるに違いない。
そんなものだ。
お互い気にしないのが一番。
付かず離れずでやっていくのが肝要だ。
深入りしすぎると、出費がどんどん増えていくのが条理というもの。
お互い、傷が深くならないようにすべし。
カオカイジアオとムートート
夕食はカオカイジアオとムートート。
カイジアオとは、タイ風オムレツのこと。オムレツというより、薬味を混ぜた溶き卵を油で揚げたもの。
ちょっとピリ辛でおいしい。それをご飯の上に載っけたものがカオカイジアオ。
チリソースをかけて食べるのが定番。
これで30バーツ。
豚肉を油で素揚げにしたものがムートート。屋台に吊るしてあるのが、その豚肉。
一本10バーツ。2本くらい注文するのがちょうどよい。
もちろん、カイジアオも豚肉揚げも単体での注文可能。ビールのあてにいいかもね。
トータル50バーツ。満腹である。
もう今日は夜遊びする気力なし。
バービアでビールを飲むだけ。
大人しく寝る。
4日目終了。
日本で買えるSIMフリーの格安スマートフォン。デュアルSIMスロット機能なので、日本とタイのSIMカードを両方さして利用可能。