沈没日記18
仕事中に抜け出したコヨーテ嬢を部屋に連れて帰ってから数日経過。
コヨーテ嬢からの連絡もないことだし、別の相手を探すことにしよう。
18歳バービア嬢は人気
まずは、すでに何度か相手をしている18歳バービア嬢が働くバービアへ。
出勤率は悪いようだが、働きに出ると、若くてスレンダーなものだから、客が付くことが多い。
この時は、ファランがべったり張り付いていた。50歳くらいのおじさんファラン。
たまたま、18歳バービア嬢の隣しか席が空いておらず、彼女の横に座る形となった。バービア嬢を挟んで、その向こうにファラン客。
たまに18歳がわたしに話しかけてくる。こちらもタイ語で受け答え。
すると、タイ語がわからないファランが不安がって、彼女に「彼はなんて言ってるんだ?」と英語で質問していた。
ファランは18歳にご執心のようだ。レディドリンクを次々と進呈している。
ファラン客の嫉妬を買うのは得策ではない。ここは、おとなしくしておいて、彼女のレディドリンクゲットを邪魔しないでおこう。
こっそりとLINEで「またあとで来る」とメッセージを送っておいて、チェックビン。
ソイ7のバービアにて
ついで、ソイ7とソイ8をぐるぐるまわるというコースへ。
やっぱり、パタヤのバービアといえば、ソイ7ソイ8が出発点にして、大定番。
週に1度はまわっておきたいところ。
ソイ7を通りかかると、道路に出て客引きしているバービア嬢が目をひいた。わりと美人顔。
とりあえず、軽く挨拶だけしておき、他もあたる。
ソイ8もまわってみるが今ひとつ。
先ほどのソイ7のバービアに戻る。
笑顔でお出迎えしてくれた。
バーに入っていき、一緒に座る。
さくっとレディドリンクを奢った。
で、明るい照明のもと、目の前で相対すると、妙に胸騒ぎがする。
たしかに綺麗な顔立ちはしている。でも、どこかおかしい。
鼻にかかるような甘ったるい声を聞いて確信を得る。
ああ、やっちまった。
レディボーイだよ。
気づくのが15秒遅かった。
というか、わたしの目もそうとう曇ってきたな。
まあ、気づいただけマシかな。
ペイバーしていたら大惨事を迎えるところだった。
さくっと飲み干して、チェックビン。
他のバービア群は明らかオカマキャラが多いけど、ソイ7と8には、わりと綺麗めなレディボーイが潜んでいるんで要注意。
21歳バービア嬢
あちこちバービアをめぐるが、これといって収穫なし。
18歳バービア嬢のバービア前を通りかかると、まだファランが張り付いている。こりゃあダメだな。
ついで、以前から気になっているバービア嬢の元へ。
21歳、子どもなし。ややプンプイながら、バービアとしては合格レベルのルックス。
ちゃんと一緒に飲んだことはないが、挨拶くらいはする間柄。
少し前に、昼間のソイブッカオの常設市場でばったり出くわしたことがある。
ぶっかけ飯屋の真ん前でおかずを選んでいると、彼女から声をかけてきた。
友人と一緒に住んでいて、昼飯に買出しにやって来たとのこと。
完全ノーメイクの無防備状態。一瞬、誰だかわからなかった。
まあ、イサーンの素朴な顔立ちで、これはこれで悪くない。
ブッカオ近辺に住んでいるバービア嬢ゴーゴー嬢は多い。
昼間にブッカオ常設市場で出くわすこともしばしば。
すっぴん顔なんで、気づかないこともあるけどね。
セントラルフェスティバル(センタン)での遭遇率も高し。
確実に誰かに見られていると考えておくべし。
21歳バービア嬢は、その後イサーンへ帰省していたが、またパタヤのバービアに復帰している。
ひさしぶりの再会となった。
今日が復帰初日だそうな。
田舎帰りの出稼ぎ嬢は、たいがい太ってしまうもの。彼女も例外ではなく、「毎日飯食べてビール飲んでばかり」で腹が出たと笑って、お腹をぽんぽん叩いている。
「ムアンガン ムアンガン(一緒一緒)」とわたしも自分の腹の肉をもみもみする。
そんな感じで、レディドリンクをおごることもなく、てきとうに世間話をしていた。
時刻はすでに深夜2時前。
他には飲むだけの常連ファラン客だけ。
これは他にペイバーされる心配はなさそう。
自分のドリンクを飲み干したところで、ペイバーを切り出そうと思っていた。
が、その矢先、新しい客がやってきた。
しかも、若いイケメンファラン3人組だ。たぶん、20代後半くらいかなあ。顔もスタイルもいい。
おいおい、こんな場末のバービアに、イケメンファランがやって来るんじゃないよ。
ウォーキングストリートのディスコにでも行っといてくれよ。
バービア嬢たちは狂喜乱舞。耳をつんざかんばりの黄色い嬌声が響き渡る。
タイガールの声の大きさ半端なし。せっかく治療したばかりの耳がまた痛くなった。
わたしが狙っていたバービア嬢も満面の笑顔。
すぐさまイケメンファランの一人にべったりと張り付いてしまった。
しかもファランたちはレディドリンクを躊躇なく進呈していく。飲めや騒げやの宴会スタート。
バービア嬢たち、みんな、楽しそうだなあ。
わたしの出る幕なし。
そりゃあ、若いイケメンファランのほうがいいに決まっているよね。若いけど、金払いもいいし、ケチで腹の出た日本人のおっさんなんてお呼びじゃないよね。
いいんだ、いいんだ。
さっさとレディドリンクを奢ってから、ペイバー交渉しておけばよかった。
レディボーイへのドリンクを進呈が無駄だったなあ。予算配分が狂ってしまった。
すべては後の祭り。
こそこそととチェックビンして、逃げるようにしてバービアを出る。
最後にもう一度、18歳バービア嬢の元へ。
が、彼女の姿はなかった。ファラン客もいない。
さてはペイバーされてしまったか。おっさんファランにも負けたか。
もういいや。
今日はダメな日。タイミングが悪い。
何をやってもダメなことばかり。どうせダメなら、酒のんで寝よか。