昨日11月17日、LCCのエアアジア・ジャパンが裁判所に破産手続きを申請した。
負債総額は約217億円だという。
エアアジア・ジャパンは、10月5日に事業廃止のお知らせを出していた。
関連記事:エアアジアジャパンが事業廃止。タイエアアジアXには影響無しと。
12月5日をもってエアアジア・ジャパンのすべての路線を廃止するとのことだった。
その後、12月5日を待たずして全路線を廃止させていた。
今回は事業廃止ではなく破産となる。
フライトがキャンセルとなったが返金を受けられない人が2万人以上。
現状では現金での返金は難しい。
他のエアアジアグループの航空券購入に充てられるクレジットアカウントへの返金は可能。
来年の4月には現金での返金にも対応する予定としている。
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タイでも報道
エアアジア・ジャパンの破産申請はタイでも報道されている。
「エアアジアジャパンが破産を申請ー最新のCovidの犠牲者」と題した記事だ。
日本とバンコクなどを結ぶ国際フライトは、他のエアアジアの航空会社で運航される。
日本・バンコク路線は、タイ・エアアジアXによって運航されており、エアアジア・ジャパンの破産とは直接の関係はない。
マレーシア、フィリピンへのエアアジアのフライトも同様だ。
国境が再開すれば、路線も再開するとしている。
ただ、エアアジアグループとしても経営的には苦しい。
エアアジア・インドは、エアアジア本体からの資金提供が停止しており、大株主であるタタ・グループに依存している状態。
長距離路線部門であるエアアジアXも、債務再編計画を提出したばかりだ。
タイに関係する航空会社の経営破綻や破産が相次いでいる。
タイ国際航空は会社更生の真っ最中ながらも事業は継続。来年1月2日からバンコク・日本間のフライトを運航再開させる予定だ。
ノックエアも会社更生手続きを申請している。
ノックスクートは会社を精算し、事業を終えた。
これで終わりとなるのか、それとも他に続く航空会社が出てくるのか。
タイにかぎった話ではないけれど、各国が国境を開放して自由な旅行が再開されないかぎり、経営破綻や破産をする航空会社はまだまだ出てきそうだ。
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