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パタヤのバービアで国際交流。英語が聞き取れないのはイギリス人も同じ。

投稿日:2019年3月29日 更新日:

パタヤに滞在しているとファランと知り合う機会がとても多い。
特にバービアでは隣の席になったりして話をする。
気さくなやつもいれば、気難しいやつもいる。
日本人と一緒だ。

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バービアで英会話

会話は当然のように英語となる。
イギリス人だろうが、ドイツ人だろうが、ロシア人だろうが英語で会話する。
たまにタイ語がある程度話せるファランもいて、タイ語で話すこともあるが、結局は英語に切り替えて会話する。
これがパタヤのルール、というか、国際的な決まりごとみたいなもの。
異国人同士の会話はまずは英語となる。
タイだろうが日本だろうがヨーロッパだろうが同じ。

綺麗な英語が話すファランは少ない。みんなどこかしら癖がある。
わたしの英語ヒアリング能力なんてしょぼいもの。
留学経験もないし、英語圏で生活したこともないし、駅前留学もしたこともないし、普通に公立の中学高校の授業と大学の一般教養で英語を勉強しただけ。
読みに関してはともかく、会話に関しては海外旅行で培ったものだ。それでも大してレベルではない。

相手の話す英語の発音にちょっと癖があると、もうお手上げ状態。
悔しい思いをすることもしばしば。
話す方は自分の頭の中で英文を組み立ててから話せばいいんで、ある程度なんとかなるが、聞き取りは難しい。
ああ、もっと聞き取り能力があったらなあ。

若手沈没ファランとコックニー訛り

さて、パタヤのバービアでたまに一緒に飲むファランがいる。
イギリス出身で、まだ40歳。パタヤ沈没ファラン界では若手中の若手だ。
ちょっと聞き取りにくいところもあるが、他のおじいちゃんファランの英語よりは聞き取りやすい。

イギリス出身のおじいちゃんの話す英語はとかく聞き取りにくい。
大きく口を開けずに、口の中でもごもごと発音するんで、すべての音が固まって聞こえるのだ。
イングランドのいわゆる労働者階級の英語がわかりづらい。
それもロンドンの下町出身者(おもにイーストエンド)が話す英語の訛りをコックニーと呼ぶ。
はっきりいって、この訛りを全開で話されるともうお手上げに近い。
わたしには聞き取れない。
世界で一番わかりづらい英語を話すのはロンドナーじゃないかと思ってしまうほど。
その一方、綺麗なクイーンズイングリッシュを話すイギリス人の英語がとてつもなく聞き取りやすい。
あまりの落差に愕然とする。
日本で言ってみれば、下町コテコテの江戸っ子がべらんめえ口調でまくしたてるのと、アナウンサーの話す標準語くらいに違う。

とにかくコックニー訛りはわからない。
と、コックニー訛りって聞き取りづらいよねえとわたしがいうと、おれもコックニーだよと彼。
おお、そうだったのか。
ロンドンの下町出身で、当然のようにコックニーとのこと。

が、彼は英語が苦手な外国人に対してきちんと配慮できる男だ。
タイ人にもわたしにもわかりやすいようにゆっくりと発音している。
文法的に正しくなくとも、理解しやすいよう噛み砕いて文章を作っている。
ファランの中には、容赦なく本場の英語のスピードと表現そのままで話す人もいて、タイ人の多くはぽかんとなっている。
けれども、彼の話す英語は聞き取りやすい。
実に助かる。

聞き取れないのはイギリス人も同じ

聞き取りづらい英語は困るよねえという話の流れになると、今度は彼の番。
英語の本場中の本場であるロンドン出身だが、スコットランド、ウェールズ、アイルランド出身のイギリス人の英語はよく聞き取れないそうだ。
かなり訛りが強いらしい。
同じ英国人だが、ほとんど聞き取れないこともあるとのこと。
そんな時は、愛想笑いを浮かべながら、わかったふうを装うのだとか。
アメリカ人、オーストラリア人の英語はほぼノープロブレムで聞き取れるそうだが、たまには聞き取れないことがある。

そうか、そうなのね。
イギリス人でも他人の英語が聞き取れない。
それを聞いてちょっと安堵した。

英語がわからず思わず愛想笑いを浮かべてやりすごそうとするのは、日本人と同じだよなあ。
なんだかほっこりとさせられる。

大事なのはお互いへの配慮

現在、彼はタイ語の勉強中。
タイ語を覚えたいけれど、なかなか身につかないとぼやいていた。
わたしがバービアのタイ人たちとタイ語で会話しているのを羨ましそうに見ている。

わたしがどれだけタイ語が聞き取れるのか気になるそうだ。

テレビのニュースは?
ドラマは?
タイ人同士の早口の会話は?
面と向かってゆっくり話してくれる場合は?

上2つはかなり難しい。
ニュースは一部だけしかわらかない。ドラマは簡単な会話は理解できるが、細かい部分はもちろんわからない。よって、20%くらい。
このあたりは英語も似たようなものだが、アナウンサーや役者による丁寧な英語ならかなり聞き取れる。シンプルなアクションものハリウッド映画ならほぼ内容が理解できる。
タイ人同士の早口の会話は、会話の内容によっては聞き取れることもあるし、さっぱりわからないこともある。ハーシップハーシップ(50/50)だと答えておいた。これくらいのタイ語は彼も理解できる。
最後に面と向かってゆっくり会話する場合は、とりあえず聞き取るだけなら80%くらいと答えておく。
会話の内容はシンプルなものばかりだし、こちらのタイ語レベルに合わせて話してくれるタイ人も多い。そうすると、理解度はかなり高くなる。
たまにタイ語の単語が難しいと判断したら、英語を添えてくれるタイ人もいて、たいへんありがたい。

結局のところ、大事なのはお互いへの配慮。
完全なバイリンガルでもなければ、相手の言葉をそのまま100%聞き取るなんて無理な話。
日本人同士でもちょっと訛っていたら、わからないことなんてよくある。
外国人同士なら当たり前のこと。

わらかない、聞き取れないのは、大前提だ。
だからこそ、お互いへの配慮が大事となってくる。

もちろん、ネイティブ側の聞き取る努力も必要だ。
下手くそな発音のタイ語でも、わかろうとしてくれるタイ人には通じやすい。完全な発音以外ははなから拒否するタイ人もいる。
英語ネイティブのファランも同様。ちゃんと聞こうとしてくれるファランにはやはり通じやすい。

変な日本語を話すタイ人や外国人を笑ってはいけない。
ちゃんと理解しようとすれば、ある程度は通じあえる。
どこでも同じこと。

完璧で正しい外国語をマスターするのは確かに理想だろう。
実際、そんな主張をする人もいる。
正しいタイ語を覚えろとか、正しい英語を覚えろとか。変な外国語を話すのは恥ずべきことだとか。
が、そんなプレッシャーを感じて、正しいタイ語や英語じゃないと話しちゃいけないと怯えてしまうのが一番いけない。

通じにくい、聞き取りにくいのは、当たり前。
まずは、伝えよう、聞き取ろうとする心構えがないと話は進まない。

英語が聞き取れないこともあるというイギリス人とタイ語混じりの英語で話し合っていると、ほんと、そのことが骨身に染みてよくわかった。
英語やタイ語がうまく聞き取れなくても気にするな。
英語やタイ語がうまく話せなくても気にするな。
いや気にするのは当然で、そこからより聞き取れるよう話せるように努力していけばいい。
最初から諦めてコミュニケーションを放棄するほうがよほどタチが悪いと思う。

まあ、要するに、バービアでファランやタイ人と楽しく飲めればそれでいいんだけどね。
パタヤのバービアは最高の語学学校だよなあ。
いや、最高の国際交流の場と言うべきか。
交流に言葉は大事だけど、それだけではない。
言葉はコミュニケーションの道具の一つにすぎない。けれど、とても大切な道具だ。
どうせならお互いに配慮して、楽しく道具を使い合えればいい。

 

英語にしろタイ語にしろ日本で勉強したいなら、必ずCD付きの教材にすること。
耳で聞いて覚える。声に出して発音する。
とりわけ短期滞在の人が現地滞在時のみで覚えるのは無理がある。日本にいる時はひたすら反復学習。
バービアは実践の場だ。

英語は3週間でも無理だし、タイ語は一夜漬けではもっと無理。
この記事を読んでいるような人は語学の天才ではないはずだ。
とにかくもうひたすら反復すべし。語学に王道なし。繰り返しして体になじませる。それしかない。

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