20日目
一晩中エアコンを付けっぱなしで寝ていたせいか、喉が荒れ気味だ。少し調子が悪い。
無性に日本式ラーメンが食べたくなった。
が、OISHIなどの日本スタイルラーメン屋に行くと、それなりに高い。
セブンイレブン製のインスタントラーメンとギョウザをチョイス。貧乏がにくい。
味は日本製に比べれば落ちるが、別にまずくはない。しょせんはインスタントラーメンとコンビニギョウザ。
とりあえず満足。
前夜のSとの一件もあり、なんだか今日はやる気が出ない。
バービアを新規開拓する気分にもなれなかった。
結局いつものバービアへ。
夕食も取っていなかったので、近くの屋台から出前だ。バービアのお姉さんに頼むと、皿を持って注文しに行ってくれる。フォークとスプーンも金属製のものを貸してくれるので食べやすい。
バービアおすすめのカオパット(焼き飯)。たしかにうまい。40バーツ。
ビールを飲みながらカオパット。
で、ビールを飲みながらビリヤード。
ちなみに、このバービアには若いバービア嬢は絶無。そりゃあもう年季の入った恰幅のよいお姉さまばかり。
お姉さま方
たまにものすごく若い子がいて目を輝かせると、バービア姉さんの娘が遊びに来ているだけだったりする。
14歳だから手を出しちゃダメよ、と母親から釘をさされる。
でも4年待てばペイバーオッケー、と他のお姉さまが冷やかす。
4年は無理だ2年にして、とお願いしても却下。当たり前だ。
まあ、いくら母親の職場とはいえ、よくこんなバーに遊びに来るものだ。まわりは自分も含め怪しげな不良外国人ばかりなのに。英語の勉強をするには格好の場所だけど。
一見で訪れたバービアでは、ペイバーする確率がほぼゼロのバービア嬢にドリンクをおごったりはしないのだが、さすがに毎日のように顔を出していると、「喉渇いた、ビール飲みたいナ」と言われるようになる。
「喉が渇いたのなら水を飲め」と炊事場を指差す、ありふれたジョークをかましてから、ドリンクをオッケーする。ただし、レディドリンクではなくて、客が注文する場合の料金で。
バービアのレディドリンクは意外と高い。女性の好むスパイやカクテル系は140バーツから150バーツすることが多い。だが、客が頼むと100バーツほどだ。
ビールの場合、客が70バーツでも、レディドリンクなら130バーツくらいする。
せこい話だが、この差額がバカにならない。
まあ、お互いペイバー無しなのは完全にわかっていて、楽しい時間を過ごすための潤滑油みたいなものなので、ちょこちょことおごるようにしている。
ドリンクをおごったかわりに、つまみにイカ焼きを食べさせてもらった。
このイカ焼きがうまい。が、少し生焼け気味なことがあるので、食当たりがこわいけど。
イカ(プラームック)
結局、自分でビール3杯とお姉さまへのおごりが1杯の計4杯で会計290バーツ。
ビリヤードは数え切れないほどプレイ。
だらけきったバービア沈没スタイルだ。
最近、ファランと同化してきたような気がする。
これで昼間からビールを飲みだしたら、完全に沈没ファランだな。