タイで下痢になった時の対処法について、わたしの実体験を基に書いてみたい。
あくまで、医学に素人の旅行者が現地の薬局を頼りにするときの話なので、本当に心配な人は、迷わず大きな病院に行くことをおすすめします。
薬局で処方される薬で何とかなりそうな症状の場合だけ参考にしてほしい。
また、英語もタイ語も苦手な人でも、なんとか使えそうなレベルの最低限の単語で構成している。
決して正確な英語やタイ語ではないのであしからず。
ただ、実際に使ってみて、特に問題がないことも確かだ。
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タイでの食あたり
これまでタイに滞在していて下痢になったことは何度かある。
冷えたドリンクの飲み過ぎなどによる下痢は、除外。
腹回りを温かくして1,2日もすれば自然に治るもの。これは日本でも同じ。
問題なのは、食あたりによる下痢だ。
わたしの場合、激辛のソムタムで腹を壊すことが多い。
特に沢蟹入りのソムタムプーパラが危険だ。
これには何度かやられた。
が、今回の下痢は、サイクロックと呼ばれるイサーン風ソーセージのせいだと思われる。
ソムタム以外で下痢になったのは初めてかもしれない。
どちらにせよ、食あたりによる下痢には違いない。
まずは薬局へ行くべし。
薬局での英語とタイ語でのやり取り
タイ、パタヤの街中には数えきれないほどの薬局がある。
100メートルも歩けば薬局にぶつかるほどだ。
ごく小規模なものから、薬剤師が常駐するようなそれなりの規模のところまで様々。
あまりにもローカルなところはタイ語のみとなりそうだが、薬剤師がいるような薬局なら普通に英語が通じるはずだ。
下痢の症状に限定して話をすすめる。
薬局に入り、まずは症状を伝える。
わたしはいつも英語メインに、タイ語を少し混ぜる感じで会話している。
下痢は、英語で「Diarrhea」。 ダイアリア、と発音する。
文章で伝えるなら、「I have diarrhea」と言えばいいかな。
タイ語の場合、タイ語の本によれば、下痢は「トーンルアン」と書いてある。
が、わたしはいつも「トーンシア」と呼んでいる。
トーンが腹、シアが壊れるとかそんな意味。
これで問題なく通じているので、細かいことは気にしない。
腹をおさえながら「トーンシア」もしくは「ダイアリア」と言えばわかってもらえる。
とりあえず「トーンシア」と「ダイアリア」だけは覚えておきましょう。
あとはもう手持ちの単語力でやりくり。
熱があるなら、
英語で「I have a fever」
タイ語で「ミー カイ」もしくは「ペンカイ」
額に手をかざして「フィーヴァー」と言えばいいだけ。
寒気がするなら、
「I feel chilly」とか「I feel cold」
タイ語はよくわからない。
本によれば、「ルースックナーオ」と書いてある。
「ナーオ」が寒いという意味なので、両手を抱きかかえるようにして「ナーオ ナーオ」と連呼すればよし。
吐き気がするなら、
「I feel nauseous(ノーシャス)」
ノーシャスは覚えにくい。
「吐く」が「vomit」なので、ヴォミットと連呼すれば通じるだろう。
タイ語で「吐く」が「アーチエン」もしくは「ウアット」だろうか。
覚えられなければジェスチャーで乗り切ろう。
食あたりの心当たりがあれば、食べたものを報告しておく。
eatの過去形はateだけど、そんな面倒な表現は不要。
タイ流英語で充分。
ソムタムを食べたなら、
「I eat somtam already」
でオッケーだ。
タイ語なら、「ギン ソムタム レーオ」。
正確性や形式にこだわらず、とにかく自分の症状が伝わればいいのだ。
下痢止めの薬と栄養剤
あとは、ほぼ自動的に薬を処方してくれる。
わたしがもらったのは、こちら。
過去何度も服用して、個人的には効果が実感できている薬だ。
(ORSと書かれたものは粉末の栄養剤。後述。)
はたして医学的にどれほどの薬なのかは、素人のわたしにはわからない。
でも確かに食あたり性とおぼしき下痢に効いている。
薬剤師から説明を受けた。
片方が、バクテリアを殺す薬。
もう一方が、下痢止め。
↓左のカプセルタイプが下痢止め、右が錠剤でバクテリアを殺すもの
薬の名前と成分
バクテリアを殺す薬(錠剤タイプ)には、「Norfloxyl」と書いてある。これは製品名だと思われる。
Norfloxacin 400mg配合。
少し調べてみると、ノルフロキサシンと言って、抗菌剤のようだ。
ブドウ球菌をはじめ様々な菌に対して有効性が認められている(らしい)。
下痢止めの薬(カプセルタイプ)は、Imodium(イモディウム、イモジウム)という種類の薬。
製品名は、Lomideと書いてある。ロマイドと読むのかな。
Loperamide HCL 2 mg配合。こちらはロペラミドと読む。
詳しいことは不明だが、東南アジアでは下痢止め薬の定番らしい。
薬の効果には個人差があり、また副作用のおそれもあります。
上記の薬は、タイの薬局において医師の処方箋なしに購入可能ですが、購入の際は必ず薬剤師の指示にしたがってください。
薬局によっては、もちろん他の種類の薬を処方されることがある。
おそらく似たような成分の薬のはず。
一日に飲む回数と、食前なのか食後なのかも確認しておこう。
袋に書いてもらえるので、問題ないはずだ。
食前は、before meal
食後は、after meal
ちなみにこの薬の場合、食前に服用するように指導された。
栄養ドリンク
今回、ついでに栄養ドリンクもすすめられた。
一つ、6バーツ。
粉末を水に溶かして飲むタイプ。
下痢時には、どうしても水分と養分が奪われるので、こういったドリンクで栄養補給すべきだそうな。
オレンジ味でとても飲みやすい。
ただ効果のほどはよくわからない。
タイのコンビニでは日本のポカリスエットが売っているので、そういったタイプのスポーツドリンクを飲むのもいいかも。
タブレットタイプのものもある。
Antacilといって、同じような効果があるようだ。
まとめ
わたしのこれまでの下痢の場合、きちんと薬局で薬をもらい、おとなしくしていれば、ほぼ2日で完治できた。
薬を飲みさえすれば、あわててトイレに駆け込む必要もないくらいに効く。
現地の下痢は現地の薬で治せ。
特にインドや東南アジア方面のバックパッカーの間では、口癖のように喧伝されている話。
下痢になったら、まず薬局へどうぞ。
下痢止めには、イモディウム(Imodium)
アンチバクテリアには、ノルフロキサシン(Norfloxacin)
この二つを薬局で購入すれば、何とかなります。
が、くどいようですが、本当にやばいと思ったら、迷わず病院へ行きましょう。
特に沢蟹や牡蠣などのナマモノにあたった場合は、命にかかわる事態も考えられるので。
あと、滞在先にある大きな病院の名前と場所くらいは頭に入れておこう。
海外旅行保険があるなら、現地での連絡先はすぐにわかるようにしておけばよし。
電話一本で病院を仲介してくれる。
クレジットカード付帯の保険によっては、キャッシュレス診療も可能だ。
どうしても言葉に不安がある人は、指差し会話帳の類を一冊携行しておくのがいいかな。
どの本にも、簡単な症状のタイ語は載っている。
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