ラオスのホテルやゲストハウスはぼろい。
木製の作りで土足厳禁は当たり前。誰かが歩くたびに、建物全体がみしみしと音を立てるなんてこともある。
それはそれで味があっていいのだが、コストパフォマンスという点ではお隣のタイに比べると格段に劣る。経済規模や観光客の数が桁違いなんで、やむをえないところ。
とはいえ、近年、経済成長を遂げつつあるビエンチャンには、それなりに綺麗なホテルが増えてきた。
昔ながらもホテルやゲストハウスもリノベーションしてレベルアップをはかっている。
今回ビエンチャンで滞在したホテル、フォンパセウス ホテル (Phonepaseuth Hotel)もそんな小綺麗なホテルの一つ。
はじめてビエンチャンに滞在したのが18年ほど前のこと。
日本と比べると未だにビエンチャンは田舎町といった風情だが、18年前と比べるとこれでも雲泥の差がある。田舎の雰囲気は残してほしいけど、ホテルはそれなりに清潔で綺麗な部屋に泊まりたい。
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目次
フォンパセウス ホテル (Phonepaseuth Hotel)
場所は、ビエンチャン中心部、ナンプ広場のすぐ近くだ。
ナンプ広場
ナイトマーケットが開かれるメコン川沿いまでは徒歩圏内。
昔からナンプ広場周辺はゲストハウスの密集地だった。現在は、やや規模が縮小したような印象。リバーサイドは夜でも賑やかだが、ナンプ広場はかなり静かなエリア。
ホテル外観
ホテル玄関前がテラスになっていて、喫煙可能。
ロビーには無料のコーヒー、紅茶、飲料水がおいてあって、宿泊客は飲み放題だ。
ホテルは土足オッケー。
室内もそのまま土足で入っていく。
レセプションとロビー
ホテル予約サイトを通じてブッキングしてあり、チェックインはスムーズ。
名前を告げて、パスポートを提示するだけ。ちなみに、タイ観光ビザ取得のためパスポート本体はタイ大使館に預けてあったが、コピーを提示するだけで問題なかった。
案内されたのは4階の部屋。
大きな荷物は運んでもらえる。
エレベーターなし。階段のみ。
建物は木造ではなく、コンクリート製です。一部木製。
1フロアーに7,8部屋くらいのこじんまりとしたホテルだ。
スタンダードダブルルーム内部
予約したのはスタンダードダブルルーム。
おそらくここ数年内にリノベーションしたのだろう、内部はいたって普通に綺麗。
床はフローリング。ぎしぎし音が鳴ったりはしない。
決して広くはないが、必要なものは揃っている。
カードを挿して、電気を通電させるタイプ。
エアコンはもちろん、天井ファンもついている。
ダブルベッド、化粧台
化粧台は狭いながらも、ここでPC作業は可能。コンセントもすぐそばにある。
ベッドの反対側にもコンセントあり。
枕元にも照明あり。
壁掛け液晶テレビの下の小物台
ティッシュ、TVリモコン、無料の水、グラス、それに懐中電灯が置いてある。
冷蔵庫はない。
テレビは、NHKワールド、さらにFOX SPORTSまで映る。
MOTO GPを放映中。
クローゼットはないが、ハンガー掛けがあり、スーツケース置きもある。
セーフティボックスはない。ラオスのホテルでセーフティボックスは滅多に見かけない。というか、わたしは一度も見たことがない。貴重品の管理は自己責任で。
浴室内
こちらはかなり狭い。
縦長のスペースに、洗面台、シャワー、トイレを詰めこんである。
とはいえ、きちんとリノベーションしてあり、それなりに清潔だし、使用には特に問題ない。
シャワーは天井固定式。湯量、湯温ともいたって普通。
床全体がずぶ濡れになるのはやむなし。
アメニティは、固形石鹸とシャワーキャップとトイレットペーパーだけ。あとは自分で揃えましょう。すぐ近所にコンビニがあります。
室内禁煙
ラオスのホテルはどこも室内禁煙がデフォルト。
喫煙は、各階にある非常階段付近で可能。
表通り側にもテラスがあるが、こちらは禁煙とのこと。
煙草を吸わない人は、ここで通りを見下ろしながらゆっくりしてもよさそう。
Wi-Fi無料
室内で無料Wi-Fiが使える。
パスワードは化粧台付近に書いてある。
繋がりと速度は上々。首都だけあって、ルアンパバーンやバンビエンよりも安定していた。それでもタイに比べると遅いんで、そのあたりは我慢するしかない。ネットサーフィンは問題なかったし、ワードプレスでブログの更新も可能だった。
朝食
レストランはないけれど、朝食は利用可能。
時間は午前8時から10時まで。
4種類のメニューから選ぶ。定番のアメリカンブレックファストみたいです。パンがバゲットなのがラオスっぽいところ。
朝食無しプランにしたため、実際には食べておらず、詳細は不明。
コーヒーと紅茶は無料で一日中飲めます。コーヒーはインスタンドではなくて、ドリップしたタイプ。けっこうおいしい。
ウォーターサーバーもあるんで、ペットボトルに注ぎ足せば、水には不自由しません。
ありがたい。
(2018年5月追記)ツインルーム
その後、再度宿泊してみた。
今回はダブルルームが満室のためツインを予約。
ベッドがツインベッドになっているだけで、他はまったく同じ。
前回の利用から1年近く経過したが、ホテルの劣化はなし。
綺麗に保たれている。
地図と周辺施設
地図
ナンプ広場から徒歩1,2分くらい。
ホテル前からナンプが見える
旅行者エリアのため、両替所や旅行代理店が多い。
レンタル自転車もある。1日1万キープ。
コンビニは徒歩1分くらい。
品揃えはタイのコンビニと似たようなもの。ようやくビエンチャンも都会らしくなってきた。
おすすめの食事どころは、カオピヤック食堂。
食堂の並びにあるフルーツシェイク屋でのんびりするのもいい。
夜は9時か10時には閉まる。
ラーメンが食べたくなったら、赤提灯屋台へどうぞ。
詳細な食事レポートはこちらから。
⇒ビエンチャン・ナンプ広場近くでカオピヤックと日本式豚骨ラーメンのダブル麺ヘッダー
より賑やかなのはリバーサイド。
ナイトマーケットまでは徒歩5分ちょっとかかる。こちらは夜遅くなっても屋台がたくさん出ているし、観光客向けのレストランもやっている。
とはいえ12時には軒並み閉店する。ラオスの夜は早いのだ。
とっとと帰って寝ましょう。
ショッピングセンターであるタラートサオまでは徒歩5分ちょっと。
その先には、ウドンターニー・ノンカイ・バンコク行き国際バスターミナルがある。
ビエンチャン初心者が歩いてビエンチャン市内を散策するには格好の立地だ。
また、ルアンパバーンやバンビエン方面からのツーリスト向けVIPバスやミニバンの降車ポイントが近い。
バスを降りてすぐにホテルにチェックインできるのはありがたい。
宿泊料金と予約先
6月のローシーズンで1泊2100円ほどだった(Agoda)。
もちろん、サイトや予約時期やタイミングや為替によって、料金は異なる。
ホテルズドットコムの直前予約では、2000円以下となっている。
ゲストハウスとして考えると割高だが、きちんとした個室のホテルとして考えると利用価値は高いです。
感想とまとめ
昔はさぞぼろいホテルだったと思われるが、きっちりリノベーションされていて、掃除も行き届いており好感が持てる。
室内はかなり綺麗だと思う。これまでラオスで泊まってきた2000円前後の宿では、間違いなくナンバーワン。
窓はないけれど、圧迫感なし。虫はまったく出なかった。
難点は4階への昇り降りがしんどいこと。これは低層階にアサインされれば解決する問題だろう。チェックイン時にリクエストしてみよう。
あとは快適そのものだった。夜は静かでぐっすり眠れた。
立地は便利で不都合なし。
ここはおすすめです。
とはいえ、やはり安ホテルです。
高級ホテルのようなサービスと設備を求める人は、他をあたってください。
ナンプ周辺なら、ibisホテルで決まりでしょう。もちろんエレベーター付き。
⇒イビス ヴィエンチャン ナム プー ホテル (Ibis Vientiane Nam Phu Hotel)をAgodaでチェック
確実にビエンチャンにも都会化の波が押し寄せてきている。
でも古い部分のほうがまだまだ多い。古き良きものは残しつつ、リノベーションできるところは綺麗にしていってほしいところです。
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