タイのお粥はジョークと呼ぶ。
雑炊(カオトム)との違いは、米粒の原型がなくなるほど、ぐずぐずに煮込まれていること。あと、スープもあっさりしている。
ジョークは屋台で食べることが多いけれど、早朝と深夜の時間帯しか出没しないことが多く、なかなかお目にかかれない。
そこで、お気軽にインスタントである。
コンビニで一袋11バーツから売っている。うーん、安い。ひそかな貧乏食でもある。
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インスタントジョーク
コンビニの陳列棚
メーカーはいくつかあるが、有名なのはこれ。緑色のパッケージ。
袋入りが小サイズで11バーツ、大サイズが15バーツ。
味は、鶏肉、鶏肉、魚、エビなど。
鶏肉と卵が描かれたのが無難においしいと思う。
カップに入ったものが18バーツ。(小サイズが13バーツだったような)
自前の器があれば袋入りが安くていい。
でも、一般的なホテルにはあまり皿は置いていないし、湯をわかすのも面倒。
そんな時は、カップ入りにしてコンビニの給湯器で湯を入れてしまえばいい。
ちなみに、タイのコンビニでは、購入前に袋を破って、湯を入れてしまってかまわない。というか、みんなそうしている。これはインスタントラーメンももちろん同じ。
熱々の状態でレジに持っていって会計する。なんなら、先に食べてしまってもいいくらい。空の容器でお会計する。財布忘れていたらどうするんだよとも思うが。
さらに蛇足ながら、セブンイレブンの給湯器は自動温度調整。
ファミリーマートの旧式の給湯器は、自分で温度調節する。たいがいは80度くらいに設定されており、ややぬるいことがある。給湯前に、目盛りをフルにして再沸騰させるべし。
沸騰したら、また目盛りを80度に戻すこと。赤ランプが消えるあたりが目安。100度のままにしておくと店員に怒られるかも。
さて、インスタントジョークである。
今回は、部屋に持ち帰って、自前のどんぶりでいただく。
作り方は簡単。
中身をぶちまけ、熱湯を注ぐだけ。
あとはかき混ぜつつ、ほんの1分か2分待てばできあがり。
この際の湯量はお好みで。あまり湯が多すぎると薄くなるし、少なすぎると濃くなる。
最初は少なめにして、試し食いしつつ、湯を増やしていこう。
完成。見てのとおり、米の形はほぼ残っていない。具もほとんどない。
熱々のものを、じゅるっとすするように食べる。
辛さはゼロ。
非常に食べやすい味となっております。
さんざん飲んだあとのシメや、二日酔いの朝にちょうどいい。
が、食べ進めていると、正直、飽きてきます。
ジョークにはパートンコー、もしくはコーンスナックを
もしも可能であれば、ジョークはパートンコーと一緒に食べるといい。
これは屋台の朝食ジョーク屋台でも同じ。
たとえば、ソイブッカオの有名パートンコー屋台のすぐ近くにはジョーク屋台も出ている。
関連記事:タイの朝食といえば、パートンコー(揚げパン)。練乳シロップをつけて食べると病みつきの味だ。ソイブッカオでどうぞ
パートンコーを購入してから、ジョーク屋台へ。で、ジョークと一緒にパートンコーをつまむ。もしくは、ジョークの中へ放り込んでしまう。
すると、単調なジョークの味と食感が変化して、食欲もすすむというわけだ。
インスタントジョークにパートンコーを合わせてもいい。
これでも、けっこういける。
が、おいそれとパートンコーは売っていない。
ましてや日中に買うのはほぼ不可能。
うーん、困った。
インスタントジョークだけでは飽きるなあ。
と、たまたま購入していたチーズ味のコーンスナックが目に入ってきた。
セブンイレブンで売っているスナックで小サイズが15バーツとお得。
こいつをインスタントジョークに放り込んでみる。完全な思いつきである。
が、これが正解。
ジョークの熱でスナックのチーズが溶け出し、スープと混ざる。一気に風味アップ。
さらに、スナックのさくさく感も味わえる。食感が大幅に変化する。
まるでコーンポタージュのようになった。コーンスナックは大型クルトンだ。
パートンコーとは異なるものの、結果的に大当たり。
インスタントジョーク11バーツ。コーンスナックが15バーツで、実際に入れるのは3分の1もないんで、せいぜい5バーツほど。合わせて16バーツの、なんちゃってコーンポタージュの完成だ。
残ったスナックは、そのままおやつとして食べればいい。
偶然の産物で、いい組み合わせが見つかった。
やってみるもんだね。
まあ、ジャンクフード×ジャンクフードなんで、声を大にしておすすめはできないし、そもそも、きちんと屋台でジョークとパートンコーを食べるのがベスト。
でも、代用品としては、けっこう利用価値はあるんじゃないかと。
小腹が空いた時に試してみてほしい。
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