バンコク・スワンナプーム空港とバンコク中心部を結ぶ空港鉄道がエアポートレイルリンク(ARL)。
スワンナプーム空港地下1階に駅があり、バンコクのマッカサン駅やパヤタイ駅へ行くことができる。マッカサン駅では地下鉄のMRTに乗り換え、パヤタイでは高架鉄道(BTS)に乗り換えとなる。
とても便利なエアポートレイルリンクだが、乗車に際しては、現金で切符を購入して乗車するしかなかった。
が、2025年11月8日より、いわゆるタッチ決済が導入された。VISAやJCBのクレジットカードでさくっと乗車できるようになった。
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エアポートレイルリンクでタッチ決済利用可能に
タイ鉄道輸送局(DRT)は、エアポートレイルリンクの運行会社であるAsia Era One Co., LTDと提携して、ARL前駅で利用可能な新しいEMVコンタクトレス決済システムを導入したと発表。
非接触型決済対応のクレジットカードやデビットカードを自動改札機にかざすだけで運賃を支払うことができる。

(タイ政府広報より)
エアポートレイルリンク各駅には、タッチ決済用の改札機を設置されている。EMV非接触型決済システムを導入したものだ。

(AIRPORT RAIL LINKより)
利用可能なブランドは、Visa、Mastercard、JCB、Union Pay。
いわゆるVISAタッチが使える。Visaだけでなく、JCBも使えるのが日本人には嬉しいところ。日本の鉄道でもJCBタッチ決済ができない改札も多いというのに。
エアポートレイルリンクでのタッチ決済は手数料無料だ。(ただし、日本のクレジットカードを海外で利用する場合は、海外利用手数料がクレジットカード会社ごとに設定されていて、為替レートに上乗せされるため、日本円をタイバーツに現金両替するよりは少し割高となることが多い)
タッチ決済利用時には、入場時にカードをかざしておき、降車後に改札を出る際にもカードをかざす必要がある。どちらも同じカードを使用すること。もし、別のカードで出ようとすると、カード1枚につき45バーツの手数料がかかるとのこと。
同じカードを使った場合はもちろん手数料無料だ。
なお、地下鉄(MRT)ではタッチ決済がすでに導入済みだ。
スワンナプーム空港からエアポートレイルリンクでタッチ決済してマッカサン駅まで移動して、マッカサン駅でMRTに乗り換える際にまたタッチ決済を使うことができる。スワンナプーム空港から現金を一切に使わずにバンコク中心部まで移動できるわけだ。
もしタイバーツをまったく持っていなくとも、スワンナプーム空港で両替する必要はない。スクンビットやシーロム界隈にある高レート両替所で両替すればいい。
ただ、スワンナプーム空港のエアポートレイルリンクのチケット売り場のすぐ近くには比較的レートのいい両替所があるため、先に両替してしまっても問題ないとは思うけれど。

BTSについては、まだタッチ決済は導入されていない。パヤタイ駅でBTSに乗り換える場合は現金で切符を購入する必要あり(もしくはラビットカードを購入)。
タイでもタッチ決済の導入が進んできた。
公共交通機関については現金いらずでどこでも移動できるようになっていくはずだ。
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