先日、バービアで飲んでいた時のこと。
いつもは見かけるバービア嬢の姿がない。
ペイバーされたのかと思いきや、病院に緊急搬送されたというではないか。
話を聞いてみると、ソムタムプーパラを二皿食べたらしい。
その二皿目がちょっと傷んでいたようで、彼女は嘔吐と下痢と腹痛でのたうちまわったそうだ。
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ソムタムプーパラ
ソムタムは、パパイヤサラダとも呼ばれるイサーンの名物料理。タイ全土で食べることができる。
一般的にはソムタムタイといって、ピーナッツ入りの辛いけどマイルドな味わいのソムタムが主流。
ソムタムタイ
でも、本場イサーンでは、違った食べ方をする。
それが、ソムタムプーパラだ。
ソムタムプーパラ
プーは、カニ。それも沢蟹だ。それを生でサラダに入れる。
パラーは、魚を発酵させて作るイサーン特有の汁のこと。
このプーとパラーが、イサーンのソムタムの特徴だ。
パタヤには、イサーン出身者があふれており、街角のどこでもソムタムプーパラを食べることができる。
むしろ本場イサーンよりもソムタム売りが多いほどだ。
パラーは特に問題ない。臭みがあるけど、別に食べても害はない。
問題は、プーである。生の沢蟹だよ。寄生虫がうようよ。イサーンの人は、そんなカニをちゅーちゅー吸って食べている。
たしかに、ソムタムプーパラは、独特の風味があって、おいしい。くせになる味だ。
が、わたしも過去何度かソムタムプーパラを食べて、あたったことがある。
もちろん、カニ自体は食べていない。
それでもあたった。
さすがに現在は、プー入りのソムタムは一切口にしなくなった。
タイ人と一緒に食べる時は、ソムタムパラーと注文してもらうようにしている。カニが入ってなければ、問題ないんで。
現在のパタヤは毎日酷暑が続いている。
ソンクラーンがあけて、雨が降るかと思いきや、まったく降る様子がない。
暑い、ひたすら暑い。
なんか、この酷暑のままゴールデンウィークがやってきそうな雰囲気だ。
いや、ほんと暑いよ。
この状況で古くなり傷んだ生の沢蟹を食べるのは、本場イサーン出身者でも危険な行為。
日本人なら死に直結しかねない。
タイに渡った鑑識捜査官
唐突だが、この本はおもしろい。
元警視庁の鑑識捜査官が、タイへ出向して、現地の警察に鑑識の手ほどきをするという内容。
この人が指導するまで、現場保全という考え方すらなかったそうだ、タイ警察には。
で、この著者が、仲のよいイサーン出身者にすすめられて、ソムタムプーパラを食べるエピソードがある。
見事にヒットして、緊急入院。もう少し治療が遅れていたら、命も危なかったそうだ。
それくらい危険なのがソムタムプーパラである。
この本は、ほんとにおもしろいんで、ぜひ一読してほしい。
PATTAYA CITY HOSPITAL
さて、緊急搬送されたバービア嬢の様子を見に行くことになった。
他のバービア嬢と一緒にパタヤ市民病院へ。
中に入ってみると、彼女はエマージェンシールームに搬送されたとのこと。
緊急治療室か。かなり危ない状況のようだ。
緊急治療室前のベンチには、付き添いの同僚バービア嬢が待機していたが、涙目になっている。
随分と治療に時間がかかっているようだ。
他にも患者がいるようで、別のタイ人家族がベンチに座っていた。
緊急入院した彼女とは会えずじまいだが、無関係の外国人が長居するのも悪いんで、早々に病院をあとにした。
後日、くだんのバービアを訪れると、彼女はしれっと働いていた。元気そうで何よりだ。
わたしが病院に見舞いに行ったことは知らなかったようで、そのことを告げると深甚に感謝された。
ともかく一安心。
炎天下の続くパタヤ。
ゴールデンウィークも酷暑が予想される。
まあ、ソムタムプーパラを好んで食べる日本人は少ないだろうが、どうかご注意を。
生モノシーフード系は、直射日光にさらされている屋台ではなくて、きちんとしたレストランで食べたほうが無難でしょうね。
カニや貝は、怖い。
タイで下痢になったら、以下の記事を参照にどうぞ。
よほどひどい下痢でない限り、薬を飲めば一発で治ります。
⇒タイで食あたり性の下痢になった時の対処法と薬局の使い方
でも、本当にやばい時は、迷わず病院へ行きましょう。
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